設立趣意書

 日本の経済は、2002年1月を谷とし、プラス成長が続いており、戦後最長であった「いざなぎ景気」を超え、景気拡大期間の記録を更新し、景気は確実に回復基調に入っているものの、都市圏と地方における景気に対する認識は大きな乖離があり、地方では景気回復の実感のない状況が続いており景気の格差は拡大傾向にある状況です。

 一方、青森県内の景気においても、生産面では一部に緩やかな回復の動きも見られていますが、全体としては足踏み状態が続いています。また、先行きに対する不透明感から、雇用面でも有効求人倍率が依然として低水準で推移し、経済の活性化には厳しい状態にあります。しかし、間近に迫ってきた東北新幹線の開通を視野に置き、青森県の財産である観光資源を有効に活用しつつ、経済波及効果の大きい産業の積極的な誘致や、産学官の連携による新たな産業創造により経済の視野を拡げていくことが、地域経済の活性化につながるものと期待されています。

 このようにわが国を取り巻く社会経済環境は大きく変化し、青森県においても雇用情勢や社会保障並びに少子高齢化、地域医療問題、地域環境、人材育成等の様々な局面において時代の転換期にあるため、地域の資源や人材等を生かし、価値を見出し拓いていくことが新しい青森県づくりを進めていく上で必要であります。 

 このような現状を踏まえ、みちのく銀行は昭和51年10月1日に青森市に本店をおく青和銀行と弘前市に本店をおく弘前相互銀行の合併により設立された銀行で、「家庭の銀行」を基本理念とし地域社会の繁栄を築いていく使命を持って青森県に根ざした事業活動をすすめており、平成18年10月1日には合併30周年を迎えることができ、これを機に、これまでの地域の皆様のご愛顧に対する感謝の気持ちを具体的な形で表明したいと考え、地域貢献に役立つ活動を行っている個人、法人、団体を対象として助成金等の交付を目的とする財団を設立するものであります。

 事業としまして、地域の雇用創出や経済活性化を図り、地場産業の支援・育成に資するため、新興企業並びに更なる事業拡大を目指し新規事業参入や開発・研究を行う事業を支援する「地域振興」事業。地域の発展、地域貢献に資するため、市民活動、まちづくり、ボランティアを通じて青森県の自然、地域・生活文化、歴史・風土などの地域資源を活用・創造及び医療福祉関連に対する活動へ助成する「教育・福祉」事業。未来の青森県づくりの財産となるような、地域医療分野において地域貢献できる人材を育てていくことを目的として、向学心に燃えかつ優れた資質を持ち、経済的な支援を必要とする学生に対する「育英奨学」事業を行い、本助成事業を通して、地域振興・地域貢献活動を公益的かつ永続的に支援していくことにより、地域の健全な発展に寄与することを目的とします。

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