2020年度「地域振興助成事業」助成先一覧(3先)
津軽白神の豊かな里山資源を活用した高付加価値な薪の販売事業
西目屋薪エネルギー株式会社
地域:西目屋村
津軽地域に広がるりんご農園では、後継者不足による廃園が進み、果樹の伐採の依頼が絶えない。
一方で、りんご果樹を原料とした薪は火持ちや香りが良いと言われ、ストーブ用の薪としての人気が高い。
りんご果樹由来の薪と、白神山地に生息する広葉樹林、針葉樹林と合わせて「里山資源」として付加価値のある薪として全国の薪ユーザーにインターネットを通じ販売する。
将来的には、これから地域で薪の製造・販売を行おうとする小規模事業者を全国で集め、個人薪ユーザー向けのワンストップECサイトを作りたいと考えている。
青函連絡船ドラマチック事業 ~教育と観光の両方向で「21世紀における青函連絡船」の歴史的価値・存在意義を次世代に伝える~
一般社団法人進め青函連絡船
地域:青森市
1988年に青函連絡船が終航してから30年以上経った今、青函連絡船に乗ったことのない人たちに、往時の青函連絡船がどんなに人々の暮らしや思いと共にあったかを、演劇というツールを最大限に生かして共有する。
また、青森市を訪れる観光客にも訴求、共有できる場として、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸をより魅力的な場所として青函連絡船関連のイベントを続けていく。
資源循環型・持続可能型養殖残渣処理法
特定非営利活動法人 青森未来エネルギー戦略会議
地域:青森市
近年陸奥湾では、ホタテ養殖残渣の不法投棄が多く、また、津軽半島の外ヶ浜町では、焼却しきれないホタテ残渣において、周辺住民から悪臭などの苦情が来ているのが現状である。
当NPO法人は弘前大学の教員と共同で実験を行った結果、バイオマスを燃料にした方法で悪臭を完全に除去可能で、稲作の肥料に適した焼却灰が得られる方法が見出された。この手法に基づいた処理装置の開発を進め、陸奥湾沿岸の市町村等への導入を行いたい。